納沙布岬滞在時間40分の弾丸ツアー(2015年10月3日)
「納沙布岬まで日帰りで行ってきました」と言っても誰も信じてくれません。納沙布岬には8年間で3回。さすがに1回は根室泊りでしたが。
乗車総時間14時間17分、納沙布岬滞在時間40分。これではあきれられても仕方ありません。
岬の突端から北方領土を眺めると、島は本当に近い。日本を感じる。戦争を感じる。日本人がここで生まれて生活していたと思うと、胸が熱くなる。
ワンデーツアータイムスケジュール【行程距離】968㎞
札幌 06:57 〜(JR千歳線・石勝線・根室本線)〜 10:59 釧路 11:12〜(JR花咲線)13:22 根室 13:45〜(根室交通バス)〜14:29 納沙布岬 15:10 〜(根室交通バス)15:54 根室 16:11 〜(JR花咲線)〜18:51 釧路 19:00 〜(JR根室本線・石勝線・千歳線)〜 22:58 札幌
マルさんより
釧路で乗り換えて花咲線(正確には根室本線花咲線)の各駅停車で根室まで2時間10分。車窓からの景色は単一だが、何ともいえない風情を感じる。眠くならないのが不思議だ。

納沙布岬で昼食を取りたかったが、ラーメン程度しかないのでがまん、がまん。ひたすら展望台より北方領土を眺め想いに耽る。水晶島まで7㎞、貝殻島灯台まで3.7㎞。
「一億の切なる願い 島帰れ この間近なる岬に叫ぶ」(1981年 坂田文子)の碑が全てを語っている。北方4島、アリューシャン列島、南樺太が日本の領土、統治だったら、北海道の経済、漁業、観光はじめ政治も変わっていただろうと、思いに耽った。
根室駅は駅前には何もないが、北海道の東端に来ている実感は湧いてくる。根室駅前の「鮨半」でちょっと寿司をつまむ。構えは狭いがなかなかの店。根室泊まりの時は、炉ばた「俺ん家」で焼き物で一杯。酒は根室市が産んだ明治20年創業の「北の勝」。屋号は「碓氷勝三郎商店」。日本最東端の酒蔵か。
北方領土
北方領土を身近に感じるには、納沙布岬から直に見るのが手っ取り早い。日本が返還を求めている歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島には、色丹村、泊村、留夜別(るよべつ)村、留別村、紗那(しゃな)村、蘂取(しべとろ)村の5郡6村が根室振興局(旧根室支庁)にある。179自治体に加えると185自治体となる。行政は存在しないが、本籍が置けるので、だれでも北方領土の住民になれるそうだ。2012年現在で194名が本籍登録しているという。
北方領土4島の面積は5003㎢。福岡県、千葉県に相当する。北海道の一部と考えると小さい気がするが、全国規模で見れば中堅の県の大きさとなるので、政治は当然、漁業はじめ経済、観光に大きな影響を与えるポテンシャルとなる。
江戸幕府が作った資料には、蝦夷地として樺太、国後島、択捉島を含めた千島列島も入っているという。1945年8月14日のポツダム宣言受諾、15日の敗戦を宣言した玉音放送、ソ連が南樺太へ侵攻したのは16日、千島列島への侵攻は18日。戦艦ミズーリの甲板での降伏締結は翌2日。単純にこの半月間の動きだけみると何ともやるせない気持ちになる。
戦争当事のソ連が崩壊し、ロシアになった今、北方領土のロシア化が一段と進み、日本人としてこの領土問題をどう考えるか、歴史を含めて考える機会を増やしたい。













